それでも君が好きだよ

音はドレスのスカートをビリビリに


裂いて、ドレスをくくりつけた。



皆はこちらを見て驚いていた。

正直言って俺も驚いた。



音の無茶な行動はいつも見ていたけど


まさかここまでやるとは…



「全く…世話かけやがって。」



俺は音の後をついていった。



長い廊下をヒールの音が響く。


かかとからは真っ赤な血が滲んでいた…。


音は無理をしていたんだ。
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