それでも君が好きだよ
音が漏らした声に反応する。
そこに見えるのは確かに北野の姿… 。
ただ、俺が見たものは何なんだろう…。
「…番場くんっ!起きて…番場くんっ!!」
音が必死に倒れた番場の
体を揺らしていた。
あってはいけない事が俺と
音が知らない間に起こっていたんだ。
「北野…これは一体どういうことだ!!」
北野の右手に割れたお皿が見えた。
欠片は教室中に落ちていて
争った後が見える。
「和佳が悪いのよ…。私の物にいつまで経ってもならない。だから私はっ…!!」