それでも君が好きだよ
音の真っ直ぐな心が壊れていく…。
そして、後でその様子を見に来た北野が
音に近寄っていった。
『あんたって本物のバカね。』
音の耳元で言った言葉だろう。
俺は心の中の言葉が見えてしまった。
その言葉が見えた途端、
音の心は完全に壊れた。
そして、音が隠していた
大粒の涙が溢れだした。
「もう…、誰も…来ないでっ…!!
もう…、私を…見ないでっ……!!」
その言葉が彼女自信を守る
必死の抵抗だったのだろう…。