それでも君が好きだよ
私は開けっ放しになっている窓へと
近づいてひょいっと窓の枠に座った。
その時、丁度番場くんが部屋に
戻ってきた。
番場くんはドアを開けた途端、
目を大きく見開いて驚いた顔をしていた。
「あ…らい!?何してるんだっ!!
危ないからそこから降りてっ!!」
「番場くん。貴方が楽になるなら…。
貴方が望むなら…私、空の人になるよ…。」
私はニッコリ笑って枠から手を離し、
後ろへと落下していく…。
その時、私の体が誰かの手によって
落下を妨げられた。