それでも君が好きだよ

目の前にある幸せって難しいね。


だからこそ話をしなくちゃならない。



「私も行ってくる!!柏原くんの所に!!」



「……………そっか。分かった。」



そう言う番場くんの瞳は悲しげだった。


深緑の瞳は何かを察知したように


ゆっくりまばたきをした。



「番場くん、放課後屋上で待ち合わせね!!」



「………うん。」



私達は走り出した。


今伝えるべき事を胸に抱えて…。
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