それでも君が好きだよ
profession~遠矢side~
「おはよーっ!!柏原くんっ!!」
朝っぱらから俺の居場所を知って
食堂に来るバカはアイツしかいない。
「なんだよ…音。
今、俺はメロンパンタイムだぞ!!」
俺はメロンパンにかじり付きながら
ドアのそばにいる音の方を見た。
すると音は凄く真剣な顔をして
俺を見つめていた。
「話があるの……来てっ!!」
そう言われた時、胸がざわついた。
見えてしまったんだ…。
音の心の中が………。
俺は音に腕を引っ張られ、
屋上にやって来た。