それでも君が好きだよ
「もう、大丈夫。君にはその涙がある。決して 君が人道を踏み外すことは無いだろう」
俺はベンチから立ち上がり、
空に向かって伸びをした。
雪の降る青空に笑顔を向けて…
「大丈夫。君は自分に打ち勝てる。負けそうになった時こそ自分を信じればいい。」
北野は涙を拭って笑った。
そして、俺に言った。
「和佳…、約束だからね。もし、音が嫌にな
ったら私のところにいつでも来てよ!!」
「うん…。」
世界を敵に回してでも守りたいと…
本気で好きだと思える人が現れるよ…。
きっと、北野にも…。