それでも君が好きだよ

「私、音が和佳を怪我させたんじゃ
ないって…本当の事言うよ。皆に…。」



「北野……。」



「私には音が一番の友達…親友だからっ!!」



そう言って決意した北野の瞳は強かった。



全てを抱えた彼女は

まっすぐ前を見ている。



誰にも見えない彼女だけの道を


初めから踏み出したんだ。



「俺も…君をサポートするから。」



そう言って北野の後ろを


歩いて教室へ向かった。
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