それでも君が好きだよ
それでも君が好きだよ
―――キーンコーンカーンコーン…
チャイムの音が鳴り響いた。
私は帰ろうとしていたけど、
『放課後、屋上で待ち合わせね』
と、自分で言った言葉を思いだし、
とっさに屋上へ向かう。
「自分で言っておいて
忘れるなんて私って本当バカ…。」
校門直前、ダッシュで私は校舎に入って、
階段を上がる。
この学校は全部で5階まである。
その更に上が屋上。
「あり得ない…なにこの階段…。」
地獄だ。人に会いに行くのが
ここまで大変だとは…