それでも君が好きだよ
でも、何で………!?


何で知ってるの?



「な…何で!?柏原くん…。」



そう私が柏原くんに目を向けると


柏原くんは右手に持った

メロンパンの入っている袋で私の頭を



―――ポンッ



と叩き、『あんまり気にするなよ』と

いって私に背中を向けた。



私、そんなに重い顔してたのかな。



そんな事を思っていると…


―――ガラッ…


と、また教室のドアが開いた。


中に入ってきたのは…



「…あっ………あ…新井…。」



と声をあげる番場くん。



噂をすれば…本人のご登場です!!
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