それでも君が好きだよ
静まり返った教室でニヤリとする結愛と
皆のヒヤッとする顔がこちらに集まった。
「ふっ…ふざけんじゃねーっ!!」
赤くなった顔をおさえて必死で
声をあげる柏原くん。
「だって~仲良いじゃん。好きだからちょ
っかいだしたり意地悪しちゃうとか?」
本当、結愛は冗談でも言っちゃダメな事、
ポンと言っちゃうんだよね…。
「ワハハハ…どうなの!?好きなわけ!?」
「音の事、好きなの~っ?」
クラスの皆が賑わいだした。