それでも君が好きだよ

「よし、この辺で良いだろう…。」



そう言って柏原くんが立ち止まったのは

小さい頃、私がよく遊んだ公園だった。



「私に見せたい物ってこの公園の事?」



「ちげーよ…。空、見てろよ?」



柏原くんが時計を覗き込んだ。


公園の電灯の下で私は思わず

笑顔がこぼれた。



だって……



「柏原くんっ!!今の見た!?」



「なっ…何だよ…。」



「流星だよっ!!それもたくさんの…。」

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