それでも君が好きだよ
「おーいっ…新井?」
「えっ…柏原くんっ!!」
後ろから柏原くんが私の元へやって来た。
すると一気に女の子達の
視線はこちらを向いた。
「なっ…何で柏原くんがこんなところに!?」
「てか格好いい…。あの子、何年生?」
そんな声が飛び交うのも気づかない位、
柏原くんは低くて…小さな声で
私にそっと囁いた。
「アイツに近づくな。」
と………。たった一言だった。
その一言にゾクッとした自分がいた。