それでも君が好きだよ

「何で…?」



「アイツの心は真っ黒だ…。」



「………っ」



それを聞いたとき私は

何を思っただろうか…。



ただ怖いと…素直に怖いと……。



そして、何でそんな事、柏原くんが

分かるのかと不思議に思った……。




「私、光を差し込むヒーローなんかになれない。それでも闇を払うきっかけになれたならそれで構わない。」



助けてと…声にできない声を聞いたなら

私がボケッとしてるわけにはいかない!!



「おっ…おいっ!!新井っ!!」



柏原くんのその声も聞き入れず


ただ、私は走っていった。


番場くんの元へ………。
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