それでも君が好きだよ
そして、階段を下りていくと手洗い場で
顔を洗っている番場くんを見つけた。
私が番場くんの方を見た時、
目と目が重なった。
そらすことのできない
深緑の瞳が私を鋭く睨み付ける。
「あっ…あの…番場く………。」
「何しにきたんだ、新井。」
「…………っ///!!」
そんなの分からないよ…。
ただ『助けたい』と思った時にはもう、
番場くんの元にたどり着いてたんだ…。
「用がないなら教室に戻って。邪魔。」
冷たく冷えきったその言葉の裏に…
瞳のすぐそこに涙が見え隠れしてる。