それでも君が好きだよ
なら、私にしてあげられる事はしてあげたい。
番場くんの役に立ちたいっ!!
「番場くんっ…!!」
私は立ち上がって階段を駆け下りた。
「えっ…新井!?」
番場くんは驚いたように私の方を見た。
「何で来たんだよ。」
「訳は後で。コーチ!少しだけ番場くんをお借りしますね。試合までにちゃんと戻りますから。」
「えっ…ちょっ…!!」
そんな私を見て驚く番場くんの反応を
無視して私は腕をグイグイと引っ張った。