それでも君が好きだよ

やっぱり番場くんは悪い人じゃない。



「これでよしっ!!少しはマシになるでしょ?」



私は番場くんの方を見て笑った。


番場くんは何も言わずにそっと


立ち上がろうとした。




でもその時、番場くんはよろっとフラついて

側にあった噴水へと倒れそうになった。




「危ないっ!!」



私は思いっきり番場くんの背中を押した。



―――バシャンッ…



「新井ーっ!!」
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