それでも君が好きだよ

私は思いっきり息を吸って

声を張り上げた。



階段に座ってる皆が私の方を見た。



だけど集中してるみたいで番場くんは


私の声には気づいていなかった。




「位置についてーっ…」



そう声がかかるのと共に番場くんが私の

方を見て、フッと笑ったような気がした。



どうか……。



どうか番場くんが―――……




「用意ー…」




全力を出しきれますように――――……




―――パァーンッ!!
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