それでも君が好きだよ
「下手だけど…私はこのクラスが好きなんだ…。皆喜んでくれるといいんだけど…」
私は番場くんに小さく微笑んだ。
Tシャツに刻まれた『Sports fighter』の
文字と拳と拳が合わさったイラスト。
私がもっと絵が上手ければ
伝わると思うんだけどな…。
「大丈夫…自分が思ってるよりずっと
良いものが出来てたりするものだから。」
そう言った番場くんは私のTシャツの
デザインを見て少しだけ笑った気がした。