それでも君が好きだよ
「な…なんで!?」
「初めて出会ったときは助けてくれたし、
銭湯で、男の子が女湯に入ってきちゃった とき目を瞑っててくれたでしょ?」
そう言った瞬間、番場くんの顔が
耳の先まで真っ赤になった。
「あ…あれは////」
「だから、私は番場くんが
そんな悪い人に見えないんだ。」
そう言って私は自分の家に着いたのに
気付いて番場くんの傘の中から出た。
「番場くん、私家ここだから。
送ってくれてありがとう!」
「…ん、また月曜日。」
そう言って番場くんは柔らかい
笑顔を見せた。それは今までに見たこと
がない綺麗な笑顔だった。