椿ノ華



―side 葵



パーティーが終わり、葵はシャワーを浴びていた。

きゅ、という音と共に止めれば、シャワールームを出てバスローブを羽織る。


「……」


ソファに座って、膝に肘をつき顔の前で腕を組んだ。

拭いてもいない頭からぽたぽたと雫が落ちる。

考えるのは、椿の事。


「…気に入らない」


そう呟いた刹那、バスローブを脱ぎ捨て着替え始めた。

そして向かうは、椿の部屋。



―End



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