椿ノ華



「…濡れた髪も色っぽい」


そして、唇を落とした。


「…っ!」


葵の表情が、妙に艶かしくて。


「お、お兄様…寝ましょう、ね?疲れたでしょう?」

「ああ、そうだな。お前に癒して貰いに来た」

「…マッサージでも御所望ですか?」

「いいや」


にやりと不敵な笑みを浮かべた葵は、


「…きゃ!」



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