椿ノ華



ちくりと走った痛み。


「僕で消してあげる」

「…ん、あ…」


壱の細く長い繊細な指が、中で動く。

その度響く水音と、漏れる甘い声。

全てを味わい尽くす様に這わされる舌。


「椿…」


脚を抱えられた時は、思わず体が強張ってしまったけれど。


「…愛してる。今君を抱いてるのは僕だよ」

「…私、も…、…私も愛してる、壱…」



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