椿ノ華







まだ、葵の秘密など、知る由も無くて。







「奥様、お風呂の準備が出来ております」

「あ…ありがとう、紫野」

「いえ。では私はこれで」

「…紫野」

「はい、何でしょう?」

「…何でもないわ。

今日はもう寝るだけだから来なくていいですから」

「かしこまりました。お休みなさいませ」

「ええ、お休みなさい…」



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