椿ノ華
「令嬢としての教養があるのはどうしてなのかな?最近勉強したの?」
「母がね、仕草やふるまいに厳しかったの。そのせいかな」
「…へえ。会ってみたいな、いつか」
「…今度、お墓参り…良かったら、一緒に…」
「うん、もちろん。一緒に行きたい」
微笑み合った。
―・・・
「送ってくれてありがとう」
「いや。けど…次会うのはきっとパーティーかな。
仕事が立て込んじゃて」
「そっか…分かったわ。体に気をつけて」
「うん、連絡はするから。またね」
車が走り去る。