椿ノ華



「令嬢としての教養があるのはどうしてなのかな?最近勉強したの?」

「母がね、仕草やふるまいに厳しかったの。そのせいかな」

「…へえ。会ってみたいな、いつか」

「…今度、お墓参り…良かったら、一緒に…」

「うん、もちろん。一緒に行きたい」


微笑み合った。



―・・・



「送ってくれてありがとう」

「いや。けど…次会うのはきっとパーティーかな。

仕事が立て込んじゃて」

「そっか…分かったわ。体に気をつけて」

「うん、連絡はするから。またね」


車が走り去る。



< 97 / 243 >

この作品をシェア

pagetop