happy birthday~君との約束~㊦
ズキンっと胸の奥が痛んだ。
「そんなことないわよ…あんたは、情けなくなんかない」
気付けば私の目にも翔太と同じような涙が流れようとしていた。
「私ずっと見てきたもの…すっと由紀のこと大切にしていたあんたの事を見てきた」
ずっと見てきた。
ずっとずっと前からあんただけを見ていた。
「あんたがどれほど、由紀を好きなのか知ってる…私だってあんたの事をみてたもの」
由紀を見ていた私だから今のあんたの気持ちがわかるわ。