happy birthday~君との約束~㊦
さっきまで騒がしかった病室は嘘というように静まり返っていた。
だからなのか急に心細くなった。
そんな時にはマイナスなことしか浮かばなくて
さっき先生に言われたことが私の頭を巡っていた。
「駄目駄目!!心まで弱くなったらだめよ由紀!!」
バシっと両頬を手のひらで叩く。
「痛い…」
自分でしたことなのに痛すぎたのか涙があふれたきた。
「うぅ―……」
ううん…違う。
これは…悔しい涙だ。