happy birthday~君との約束~㊦


「拓也…っ」


俺の名前を由紀が呼ぶ。


「由紀…愛してる」


その言葉を何度も繰り返す。


絡みあった手はとても複雑に絡み合って


だけど、しっかりと握られて離れることはなかった。


何度も意識を飛びそうになった由紀を俺は強引に戻す。


「由紀」


そう名前を呼んで。



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