happy birthday~君との約束~㊦
「俺も今日は外せない用事なんだ」
悪いと、言いながら二人は黙々と帰る支度をし始める。
「そっか…。今日はありがとね」
「良いよ。私たちが勝手に押しかけてきただけなんだし」
「そうそう。また来ることになると思うし」
「そうなの?」
拓也が無意識に発した言葉に引っかかった。
もう来る予定が出来ているみたいな言い方だった。
「ほ、ほら!!さっさと帰るよ!それじゃ、お大事にね」