happy birthday~君との約束~㊦
「由紀、ここに座ってみなさい」
お母さんが私の肩を支えながらソファーに座る。
「由紀が翔太君と別れた理由は聞かない。だけどね、由紀。お母さんたちは由紀に幸せになってほしいわ」
「お母さん…」
ギュッとお母さんは私の手を握ってくれた。
とても大きくて…暖かかった。
「由紀は自分に嘘をつき過ぎなのよ…もっと自分に正直になっていいのよ?」
「ヒック…お母さんっ」