happy birthday~君との約束~㊦


玄関の壁に寄り掛かるように立っている翔太の姿があった。


「どうして…」


色々な疑問がわいてくる。


どうして翔太がここに居るのか。


何を思ってそこに居るのか。


翔太は振り向くと前のように笑ってこう言った。


「おはよう、由紀」


あの時と一緒のように。


「ごめんね由紀」


そう謝ったのはお母さんだった。



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