happy birthday~君との約束~㊦



「翔太…?」


「良かった…由紀が無事でマジでよかった」


翔太の抱きしめている腕が小刻みに揺れている。


「馬鹿翔太、もっと自分を大事にしてよ…」


「ばーか…由紀の方が大事だって言ってんの」


そっと私の目に溜まっている涙を翔太の指が拭ってくれる。


「それに、おばさんに頼まれた意味無いしな」


「馬鹿…」


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