龍蝶
そこには周りと圧倒的に違うオーラを放つ5人が居た。
あぁ、と思う。
このクラス全員雷龍メンバーなんだっけ。
そいつらが1歩進めば周りは道をあける。
誰もが認める圧倒的な強さと、容姿。
その中心を歩くのはやっぱり咲羽だった。
聞いてはないけど、咲羽が総長なのは明確だった。
それに、今だって中心を歩いてるし。
咲羽を囲むように他の4人が並んでる。
ふと、おもむろに目があった。
茶色い透き通った瞳がウチを捉えて離さない。
「新条は、何処だ」
ウチの机の前につかつか歩み寄りそう聞く咲羽。
「・・・・・さぁ、知らないですぅ。仲良くないんで」
にっこり笑ってそういえば咲羽の眉間に皺がよる。