龍蝶
それにも構わず呆気にとられてる4人の間をするりと抜けて相手の頭と思われる人物まで足をすすめた
・・・・んだけど、後ろから腕を引かれた。
振り向けば、やっぱり咲羽だった。
咲羽が一歩前に出て、相手と対峙していた。
「戻れ」
眉間に深く皺を刻んでる咲羽
でも、その言葉は流して相手の頭だと思われる奴を見据えた。
さっきまであれほどうるさかった場が一瞬にして静まり返った。
誰も予想してなかった事態に、驚いているんだろう。
「佳乃」
約1名ウチの腕を掴んでる奴は空気を読めないらしい。
静かな沈黙の中ウチの名前をハッキリ呼んだ。
アホだ、こいつ。相手の前でウチの名前をハッキリ呼ぶなんて・・・
御法度すぎる。
ウチの名前が外にバレたら、おしまいだ。
アソコに情報が入ってしまう。