龍蝶
ハラハラ ポロポロ
綺麗な雫が地面に落ちては消えていく。
その涙がいつかきっと、強さになる時がある。
地面に倒れてる金髪の顔を覗き込む。
「あんた、良い仲間もったじゃん。ぜってぇ、手放すなよ」
小声でそう言えば目を丸くした。
「先生。後処理お願いします。雷龍の皆さん、姫を保健室に」
それだけ言って校舎に向かう。
・・・・・・・・
もう言わなくてもわかるかな・・・
足が前に進まない。
お決まりになりつつあるパターンです。
「咲羽さぁん。手、離してもらえますかぁ」
スイッチを入れ替える。
「お前が姫を保健室にって、言ったんだろ」
・・・・・・・
は?