龍蝶
例え命に変えようと、必ず
生きて、幸せでいてほしい。
「栞は、私のっ・・・・・仲間だから、家族だから・・・・親友だから」
唯一できた、友達だから。
大好きな、家族だから。
大切な、仲間だから
「自分なんてどうでもいいいくらい、どうでも良くなるくらい大切な人なのよ・・・」
ぐっ、と唇を噛む。
視界がぼやける。鼻がツンとする。
あぁ、やばい。人前で、こんな・・・
「佳乃っ・・・」
ガラガラ保健室のドアが開く音と一緒に
ウチの大切な親友の声が聞こえて振り返る。
「な、んで・・・」
栞の後ろには、陸も嵐士も、誓も居た。
栞の目は真っ赤で、泣いていた
「佳乃・・・」