龍蝶



誰にも壊せないような、分厚い壁を。




誰も超えてこないような、深い一線を。






校門をくぐって校舎に入ろうとした。





うん。ほんとに。だって目の前に昇降口が見える




前に進もうと足を伸ばしても、前にすすまない。





なんで・・・・?what???





くるり、後ろを見るとさっきの男がウチの腕を掴んでる。






チッ。





「あのぉ~・・・・やっぱり、痛かった、ですか・・・・?」






自分でやってることだけど、吐き気するよね。



喋り方キモすぎるんだけど。




「・・・・・・」





無言でウチの目を真っ直ぐに見てくるソイツ。



なんだこいつ。




俺、お前より全然かっこいいし?みろよ。






みたいな???





・・・・・・・・・うざっ!!!!



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