龍蝶
「・・・・だな」
嵐士の声が、少しさみしげだったのは、気にしないフリした。
それから、しばらく歩いて無駄に広い教室の前についた。
「ここが1-1。いま、3限目でちょうど俺らの授業だからよ」
うわ~、もう3限目か。
絶対ウチのせいだよねこれ。
ってか、3限目に紹介される転校生って、絶対私たちが初だよ。
「んじゃ、合図すっからよ、入って来いよ?」
そう言うと、誓と嵐士は教室に入ってた。
流石不良校だよねぇ。
うるさっ!!!!
「お前ら静かにしろ」
殺気たっぷりの声で嵐士が言うと、一瞬にして静まり返った教室。
おぉ、嵐士ってば、不良オーラ健在なのね~。
まぁ、絆龍の元幹部の殺気には、あんたらみたいなひよっこは黙っちゃうよねぇ