龍蝶




「・・・・だな」




嵐士の声が、少しさみしげだったのは、気にしないフリした。









それから、しばらく歩いて無駄に広い教室の前についた。




「ここが1-1。いま、3限目でちょうど俺らの授業だからよ」





うわ~、もう3限目か。



絶対ウチのせいだよねこれ。




ってか、3限目に紹介される転校生って、絶対私たちが初だよ。





「んじゃ、合図すっからよ、入って来いよ?」






そう言うと、誓と嵐士は教室に入ってた。




流石不良校だよねぇ。




うるさっ!!!!





「お前ら静かにしろ」




殺気たっぷりの声で嵐士が言うと、一瞬にして静まり返った教室。





おぉ、嵐士ってば、不良オーラ健在なのね~。




まぁ、絆龍の元幹部の殺気には、あんたらみたいなひよっこは黙っちゃうよねぇ




< 48 / 173 >

この作品をシェア

pagetop