龍蝶
「まぁ、そん時はそん時で、やればいいだろ」
フェンスによりかかって、今にも眠りそうなそいつ。
色素の薄い、瞳と髪は、同じブラウン。
我が雷龍総長、高科 咲羽<タカシナ サクハ>
基本無口。クールな奴。
「まぁな、次会ったら、もう終わりにしようぜ」
龍夜が挑発的に笑う。
「手加減してくれよな・・・」
「んだよ、湊都ー。硬いこと言うなよ。こっちはアイツ等のせいでちょー重労働してんだからよ。少しくらいやりすぎちゃっても、子供のイタズラくらいに見過ごしてくれよ」
龍夜が言うと、子供のイタズラじゃ終わらない気がするのは俺だけなのか?
「おいおい龍~、いいとこどりはさせねぇよ~?」
「お、成美。どっちが多く潰せるかかけるか?」
「やめろよ2人とも・・・」
少しくらい静かにしてくれ・・・。