龍蝶
もう、止まらない。
スイッチが、曖昧になってきてる。
「うちの言葉、信じる信じないはアンタらの自由。でも、アンタらの身勝手で関係ない人たちを傷つけたりしたら、ウチ何するか・・・・わかんないですよぉ?」
スイッチを壊させるわけにはいかなっかた。
でも、あんなこと言われたら、言わずにはいられなかった。
“本物の笑顔?”
そんなのとっくに、どっかいっちゃった。
見ず知らずの、こいつらにウチの16年間をとやかく言われたくなっかた。
しかも、そっちの世界の人なら、尚更。
否定、されたくなっかた。
ウチの顔を見て驚きを隠しきれない、そいつらを鼻で笑ってジャングルジムを飛び降りた。
「このこと、誰にも言わないでくださいねぇ?」
「・・・・嫌だと、言ったら?」
さっきまで驚いてたはずの咲羽が質問を返してくる。
流石、関東トップってとこかな。
「別に、言っても構わないですけど。そっちの方が楽だし」
この気持ち悪い喋り方しなくても良くなるわけだし、好都合。
でも、
「栞たちまで、傷つけるようなことしたら、雷龍はなくなると思った方がいいよ?」