龍蝶
わからない、わからない。
いつからこんなに、弱くなってしまったのかが
いつからこんなに、小さくなってしまったのかが
わからない。
「咲羽、ウチにもう関わるのは最後にして。」
「は?」
ごめんなさい、ごめんなさい。
「だから、ウチにもう関わらないでって、言ってるの。わかんないかなぁ・・・迷惑なのが」
真っ直ぐ咲羽を見据える。
ゴメンネ、ゴメンネ。
「ウザイんだって、昨日も言ったよね?わかってよ。これ以上あんたらと付き合う気はサラサラないし、面倒。それに・・・・
そっちの世界の人となんて関わりたくないの」
言った瞬間、何かに殴られた気がした。
一番、言ってはいけないことを言った。
傷つくような言葉を、わざと言った。
ごめんなさい、ごめん。