私と彼女の関係

それぞれの人生

私は上京して、語学を専攻に短大に進む事に決めた。
美幸は、親の自営業の手伝いを始めるみたいだ。
距離的に離れ離れになったのは、これが始めてだった。

私は高校時代からの流れで、
派手な生活を送っていた。
親の目からも離れ、自由を手にしていた。
生活費稼ぎにアルバイトも始めたので、地元に比べ、
人と会う機会が増えた。
初めての一人暮らしもあり、生活費に苦労した時期もある。
それなりに食を控えた。
出会いが増えたぶん、御洒落にも目覚めた。
上京してから、私はピークを迎えていた。
振り返れば、酷い男遊びもしていた。
股をかけたり、金ずるにしたり、
ストーカーの被害だってあった。
ナンパだって初めてされた。
一気に派手な暮らしになった。
当時付き合っていた、彼との同棲もしてみた。
家を出てから、初めての事が多く、
新鮮で、私は、学生ライフを多いに楽しんだ。

長期休みは地元に戻り、美幸と過ごす時間があった。
私は、自分のしたこと、見たこと全部話した。
意外にも、美幸の驚きがあった。
美幸の中の私が、変わり過ぎたのだ。
見た目も、前に比べると美幸の趣味とは違っていた。
化粧だって変わった。
自分では変わったつもりは無かったが、
久しぶりの美幸の目には、違う物が写っている。
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