私と彼女の関係
私が学生を満喫しているあいだ、
美幸は、家族が営むお店の手伝いで
忙しい日々を送っていたらしい。
自営業もあり、特別な出会いも無く、
高校以来、男女関係は無かったらしい。
私の男女関係は、一見派手ではあるが、
本気でもなかった。
それでも美幸にとって見れば、
私の話は、羨ましかったかも知れない。
真面目に働く彼女を尻目に、私は浮かれていた。

私はせめてもの償いにと、出会いを作ることにした。
出会いと行っても、地元には紹介できる相手なんて、
尽きていた。
取り出してきたのは、出会い系サイトだった。
美幸好みで話を進め、4人で遊ぶことにした。
向こうはプロフィールに似合わず、
ぱっとしないかんじだった。
今回は外れだったとしても、
美幸の気晴らしになればいい。
カラオケ行って、ちょっとドライブして。
一応それぞれ番号交換はしたが、
その後の発展は期待できなかった。

私は短大に戻り、また派手な生活に戻った。
< 15 / 85 >

この作品をシェア

pagetop