私と彼女の関係
私は相手の気持ちなんて
考えるどころか、
一方的に、相手を拒絶した。
相手への気持ちが無くなってからは、
うっとおしい存在になってしまった。

あの時、私が彼の話を聞いていたら。

彼の人生はまた変わっただろう。
私は、二年もの間、
彼の時間を束縛していたのだ。

今、美幸を彼と重ねて
気づかされた。
このままだと、美幸も、次に進めない。

美幸には、幸せになってもらいたい。

だからこそ、
もう一度、真二と話すべきだと思った。
彼はすぐ傍の、コンビニにいる。
でも、美幸は戻る勇気が無かった。
私は拓也に、連絡を取ってみた。
運良く、彼は真二と一緒にいるらしかった。
私が、今傍まで、来ている事を話すと、

「解った。 そこで待ってて」

電話は切れてしまったが、
拓也には、信用がある。
私はちょっと彼に惹かれていた。
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