私と彼女の関係
電話を貰った日から、また連絡を取り合っていた。
二人とも、気が合った。
お互い恋人にしたい訳でもなかったが、
夜には電話をくれた。
話してる内に、この人いいなぁって思い始めた。
声とか、
喋る内容も、かっこいい。
趣味とか、夢とか、一杯話してくれた。
こんな想い始めてだった。

この人と結婚したい。

「拓也って恋人向きちゃぅけど、
 旦那ゃったら、めっちゃぃぃょなぁ~♡ (笑)」

ポロっって。
言ってしまった。
初の告白が、軽い冗談だなんて。
でも、こんな風しか、きっと言えない。

「じゃぁ26になったら、結婚しよう」

嬉しかった。
こんな馬鹿げた話無い。
冗談を冗談で返してくれた。
でも、嬉しかった。
想いを受け止めてくれた気がした。
拓也って安心できる。

私が浸ってる間、
美幸は、焦り始めていた。
無理もない。
この半年の間、
彼女は幾度となく、彼の傍まで来ていた。
どうしても、あと一歩が踏み出せず、
彼との距離は縮まらずにいた。
それが今日。
コンビニで彼の姿を見るわ、
今ここに向かってるわで、
彼女には、急展開な出来事だったに違いない。

美幸…。
大丈夫。
今日で、終わるから。

真二と会って、どうなるか知らない。
でも、美幸の恋は、何らか進めるはず。
友達としてでも、残れるかもしれない。
面として、別れを告げられるかもしれない。
どっちにしても、
美幸は救われる。
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