私と彼女の関係

ライバル

”幼馴染”である私達には、
共通の友達がいた。
知世は登下校が途中まで、
一緒だった。
三人共仲が良く、
その中でも目立って知世は
天使みたい存在だった。
男の子からも人気があり、
運動神経も抜群で、
私と美幸には欠かせない友達だった。
時にイガミ合う二人を、
知世は間を取ってくれた。

いつからか、私は知世を
"親友”と呼ぶことにした。

友達の格を上げる事で、
美幸から彼女を独占してやろうと
先手を打ったのだ。
「知世はうちの親友やんなぁ??」
知世は頷き、私は心の底から
熱く晴れた気持ちを感じ取っていた。
私は勝ったのだ。
美幸が唯一手に入れられない親友を
私は手にした。
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