私と彼女の関係
見かけばかりが派手になり、
付いてくる男も
美幸の理想とはかけ離れていた。
それでも、
暇つぶしにいいって
言うが、
内心はそう思ってはいないだろう。

「ごめん。今きた」

私がお店に入ってきたのは
知ってただろう。
それでも
ワザとらしく

「ぁっ。ぅな~。
 久しぶり♡ 」
って。

このバレバレな演技で
男に貢がせているのか。
美幸も変わったもんだ。
人に甘える事を
覚えたらしく、
喋り方を変えたみたいだ。

男に媚びる人生。
もう昔の美幸はいない。
美幸を信じる自分もいなくなってしまった。
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