私と彼女の関係
自問自答のすえ、
私は心に決めた。

「産もぅ…。
 ぅん。 産もう!!」

「ぇっ!?」

そりゃ吃驚しただろう。
わたしも
こんなこと言うつもりじゃなかった。
でも
下す為の
お金は手伝うよなんて
言えない。

美幸が
子供を下したくないことは
知っている。
美幸は
どんなに
酷い相手でも、
いつだって
真っ直ぐなんだ。

大好きだった
彼との子。
出来た瞬間
彼女は
幸せに満ちていたはず。

ただそれが、
報われない
結果になっただけ。
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