私と彼女の関係
短大を卒業して、社会人になった今でも、
美幸との付き合いは続いている。
仕事が終わってから、ご飯食べ行ったり、
水曜だったら、レディースディを活かし、
流行の映画をみたり。
土日に遊びにいけたなら、
新しいカフェ巡りをしたり。
学生の頃と比べたら、
収入も増えたので、
遊びのLVは格段に優雅になった。
子供の時と違い、
幾分、相手の気持ちを察知できる為、
悲惨な友達の取り合いなんて、絶対にしない。
二人いれば充分である。
まぁ、学生の頃に比べたら、
カラオケフリータイムは、
流石にきつくなったが、
まだまだ3時間はいける。

振り返ろうとも、一緒に居た時間がありすぎて、
美幸との思い出は、一言ではいえない。
バケツから溢れても、
上からドンドン水が降ってくるような。
そして、一つの川になり、やがて海に行く様に。
例えようも無い、人生を共に歩んできたのだ。
だが現在、水は止まっていた。
川の途中で蒸発し、海は遥か彼方先にある。
年を重ね、増せた私達は
壁を。
見えないシールドを作ってしまった。
子供の頃から、実はソコにあったのかも知れない。
でも気づいた時には、
しっかり道を塞いでしまっていた。
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