私と彼女の関係
大人になると、
子供の頃の大切な物をどこかに置いてきてしまう。
捨てたつもりが無くとも、
自然に消えてしまうのだ。
捨てずとも、上手く大人まで、
持ってくる人もいる。
私もそのうちの一人だと思っていた。
友情と愛情。 
友情から愛情。
友情そして愛情。
友情つまり愛情。
同じ言葉のはずが、意味が全然違ってくる。
少なくとも、私の中では。

でも、家庭を持ってしまえば、
極端に友と居る時間は、
自ずと減ってしまう。
そんな事解っている。
私だって、普通に恋もしたし、
失恋だって味わった。
将来の結婚願望だってある。
それでも、私はいつも浮ついていた。
どちらか一つに絞ることなんて出来ない。
「仕事と家庭どっちが、大切なの!?」
よくある、ドラマワンシーン。
「俺と友達、どっちが大切やねん」
私にとっては、こう問われる。
7対3で、勿論友情が勝る。
それ程、自分にとって、友とは重要で、
私は友の存在で成り立っているといえるくらいだ。
こんな私の思いは一方的な片想いだった。
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